みなさん、『会話』において何が重要だと思いますか?
「面白い話ができること」「相手に思いやりを持って接すること」などが挙げられるかもしれません。
ちなみに、私は「会話をする勇気が大事」だと考えています。
そんなコミュニケーションの疑問に答える本として、今回は野口敏さんが書いた『誰とでも15分以上会話がとぎれない!話し方66のルール』という本を読んで考察してみることにしました。
新たな雑草を目指してLets Go!
『誰とでも15分以上会話がとぎれない!話し方66のルール』の要約
「聞き方」の極意
「聞く力」が重要な理由
人々は、自分の気持ちを言葉にして表現し、その想いを誰かに聞いてもらいたいと願っています。
そのため、筆者は会話を続けたいと思う場合、自身の「聞く力」を向上させる必要があると述べています。
感情の入ったオウム返し
相手の言葉に対して淡々としたオウム返しではなく、感情が入ったオウム返しをすると良いと筆者は述べています。
それによって、相手が自分の話をしっかりと聞いてくれることに好意を感じ、自分に対する関心を引き寄せることができるようになります。
相手の話に共感の言葉を伝える
「大変ですね」とか「よかったですね」といった一般的な共感のフレーズだけでなく、会話の中で多彩な共感の表現を取り入れることで、相手を喜ばせることができます。
また、話が行き詰まった際にも相手に適切な共感の言葉を提供することで、会話を続けることが可能になります。
「話題選び」の極意
「気持ち」が大切
どんな些細な会話でも、人々はあなたの「気持ち」を理解したいと考えています。
そのため、会話の中で「気持ち」を表現することが重要です。
些細な出来事でも話題になる
筆者は、1週間の間に感情が揺れ動いた出来事を振り返ってみると良いと述べています。
自分自身にとっては些細なことでも、他の人にとっては共感を得る話題になることがあります。
生きた話題の見つけ方
人の話を聞く際に楽しさを感じるのは、相手自身の経験に基づいた話であるからです。
そのため、興味深い話題を見つけるためには、人と積極的に交流することで重要だと、筆者は述べています。
「質問」の極意
感情を尋ねる
質問の上手なアプローチは、相手自身のエピソードを引き出すことにあります。
その方法の一つとして、相手の「感情」に焦点を当てて質問することです。
「感情」に質問するのが効果的な理由として、人々は感情が刺激されると、直ちにイメージが広がり、多くのエピソードを相手に浮かび上がせることで、会話を円滑にすることができるからです。
「受け答え」の極意
共通の話題
会話の極意として、「天気」や「カレンダー」といった、ほぼすべての人に共通の話題を取り上げることが挙げられます。
これらの共通の話題を活用して、自分自身の話を組み込むことで、会話をスムーズに継続することができるようになります。
「関係づくり」の極意
自分から挨拶する
第一印象は、出会ってわずかな10数秒で形成されると言われています。
そのため、自分から挨拶することによって、良い印象を相手に与えることができます。
相手とアイコンタクトする
穏やかなアイコンタクトを保ち、微笑みながらお辞儀をすることで、「感じのいい人」という印象を相手に与えることができます。
そのため、相手と目が合わなくても、目が合うまでアイコンタクトを続けることが効果的だと、筆者は述べています。
苦手な人にも、挨拶とアイコンタクトを忘れない
苦手な人を避けたり、距離を置いたりすると、相手も「私を嫌っているのだろうか」と感じてしまうことがあります。
これにより、関係がますます悪化する可能性があります。
このような状況を避けるためにも、苦手な人に対しても、挨拶とアイコンタクトを忘れずに行うことが重要だと筆者は述べています。
「人の輪に溶け込む」極意
しっかり相づちを打つ
話している人に注意を払うことで、楽しい雰囲気を壊すことなくコミュニケーションを深めることができます。
そのため、適切なタイミングで相づちを打つことで、話を真剣に聞いていることを示すことが重要です。
周囲の人と呼吸を合わせる
他の人が笑った際には、自分も笑顔を見せることで、一体感を形成することができます。
このように、周囲と同じ反応を示すことで、集団に溶け込むことができるようになります。
プライベートも少しは公開する
自分の情報を提供しないと、相手から質問しにくいという問題が生まれます。
そのため、些細な情報でも構わないので、自分の情報を提供することが重要です。
一部の人しかわからない話題は避ける
一部の人しか理解できない話題になると、関係のない人にとっては興味を持ちにくいと感じてしまいます。
そのため、全員が理解しやすい話題を選ぶことが良いと筆者は述べています。
「一目置かれる」極意
「気づく」と喜ばれる
人は自分の変化に気づいてもらうと、相手から関心を持たれたと感じ、嬉しさを感じます。
そのため、相手の変化に「気づく」ことは、人間関係の距離を効果的に縮める方法です。
YES・NOで答えられる質問から始める
相手にとって「YES」「NO」の質問は答えやすい。
そのため、会話を始める際は、「YES」「NO」の質問をすることで、お互いが話しやすい雰囲気を形成することが重要だと言えます。
相手の名前を散りばめる
会話の途中で相手の名前を使うことで、相手との親近感を高めることができます。
そのため、相手のことを呼ぶ際には、役職名ではなく、名前を使用する方が効果的です。
気になった内容
「『聞く』とは、耳だけで行う作業ではなく、体全体で行うもの」
聞き上手になるには、話している内容に応じて適切な反応を示すことが必要です。
私自身も、他人と話している際に相手の反応が薄いと「この人は話を聞いているのか」と疑問を抱くことがあります。
そのため、話を聞いていることの熱心さが伝わるように体全体で相手に表現するのは、良いアプローチだと言えます。
反応が良いと、相手から話しやすいと感じる
「出来上がったグループの中に入るには、地道に関係を築くしかない」
出来上がったグループの中に馴染むには、時間がかかることがあります。
そのため、グループに馴染むためには、まず自分自身がグループの中にいる一人一人を受け入れる必要があります。
それによって、相手もあなたを受け入れやすくなるとこの本では述べられています。
自分の無害さをグループにアピールすることが重要だと言えます。
私は無害の雑草です……除草剤はかけないでください
「以前聞いていた話を覚えていて、後日持ち出すと人は喜ばれる」
相手が過去に話をしていたことを話題に持ち出すと、相手は自分に興味を持ってくれたと感じ、喜びます。
そのため、相手との印象的なエピソードを覚えておくことは重要だと言えます。
色あせない記憶…
読んで得られたこと
相手に思いやりを持つこと
この本には、様々な会話のアプローチが述べられています。
それらの方法の共通点は、相手に対する思いやりを持って接することです。
会話は一人だけで成り立つものではないため、相手への思いやりが会話において非常に重要であることを、この本を通じて学ぶことができました。
オススメ度
この本のおすすめ度は…星4つです。
★★★★☆
この本は、図解や重要なポイントが記載されているため、非常に読みやすい本になっています。
コミュニケーションに悩んでいる方が最初に手に取るのにおすすめできる本だと言えます。
私自身もこの本を読んで、人との会話において多くの参考になる箇所があったため、星4つの評価をつけさせていただきました。
結論
人との会話において、一番重要なのは相手のことを考えることだと、この本を読んで私も再認識しました。
もし、このブログを見てこの本に興味を持っていただけたら幸いです。
思いやりが世界を救う